全3070文字

「しっかり教えているつもりです」

●柿木リーダー:「私のことをヒラメキ型とおっしゃいましたが、こちらに転職してから、営業マニュアルとか営業トークスクリプトとか、部下と一緒に作りましたよ」

○鷲沢社長:「なるほど」

●柿木リーダー:「社長がおっしゃっている予材管理、営業目標の2倍の材料を予め仕込むという手法もそれなりに理解していますし、実践しようとしています」

○鷲沢社長:「君の場合は目標の2倍もなくてもいいだろう」

●柿木リーダー:「2倍も予材があったら、目標の150%ぐらい達成しそうです」

○鷲沢社長:「それは君だけだ」

●柿木リーダー:「お聞きしたかったのですが、なぜ2倍なのですか」

○鷲沢社長:「2倍でなければいけないという話ではない。ただ、頭と足を使って、それぐらいの仮説を立てられるようにならないと目標を達成できない。目標額と同じくらいの材料しかなかったら、そのすべてをものにしなければならん。君ならできるかもしれないが普通の人には無理だ」

●柿木リーダー:「勝率100%は私でも無理です」

「部下を語るなら事実で語れ」

○鷲沢社長:「君はマニュアルも作ったし、トークスクリプトも作った。予材管理の発想で予材を増やそうとしている。それで?」

●柿木リーダー:「しかし、なかなかうまくいきません」

○鷲沢社長:「なぜ、うまくいかないと思っている」

●柿木リーダー:「どうしてなんでしょう」

○鷲沢社長:「私が質問している。質問で返すな」

●柿木リーダー:「わからないのです。連中が何を考えているのだか」

○鷲沢社長:「まず部下としっかり関係を構築しろ」

●柿木リーダー:「部下を持って、よくわかったことがあります。真面目にやらない人間が嫌いだってことです。私は」

○鷲沢社長:「どういうことだ」

●柿木リーダー:「私の部下は真面目にやっていません」

○鷲沢社長:「真面目かそうでないかは認識でしかない。そんな抽象的なことを言っているから部下を育成できない。まず事実で語れ」

●柿木リーダー:「事実で語れと言われても」

○鷲沢社長:「上司である君が『10やれ』と言っているのに、部下が『4』しかやっていない。しかも君が『10回』言ったのに改善されないのなら、部下は真面目にやってないと主張してもいいかもしれない」

●柿木リーダー:「数字で言えということですか」