大変な仕事でも集中してやっていると快感になっていく。この現象を「ワーカーズハイ」と表現します。

 ランナーズハイやクライマーズハイと同じ現象です。誰でも一度は経験したことがあるでしょう。

 陶酔感に浸るので、その時の気持ちはよいのですが、後になって反動が出る場合があります。

 子犬課長と小鹿コンサルタントとの会話を読んでください。

○子犬課長:「コンサルタントという仕事も大変でしょう。いろいろな会社に出向いて指導するわけですから」

●小鹿コンサルタント:「最初はそう思っていましたが実際にはそうでもないですよ。というか、コンサルタントの仕事が大変という話ではなく、どんな仕事もそれぞれ大変ではないかと」

○子犬課長:「あちこちの会社を見るとそうなのですか」

●小鹿コンサルタント:「コンサルタントという仕事柄、いろいろな仕事を現場で見られます。それぞれ多種多様な大変さがあることに気づきます。例えば今、ある会社で起きた労務問題に関わっています。総務の人たちは大変です」

○子犬課長:「厄介な労務問題なのですか」

●小鹿コンサルタント:「他社で見ることができないくらい厄介な問題かと言えばそうではないです。ただし、その会社の社長は総務の大変さをあまり理解していません。そこが大変ですね」

○子犬課長:「ああ、なるほど」

●小鹿コンサルタント:「総務は黒子というか裏方というか、調整役ですからなかなか大変な仕事です。ところがその社長は次々に無理難題を総務に押し付けているのです」