「問題は何か」と聞かれると雄弁に語ることができるのに、いつまで経ってもその問題を解決できないマネジャーが沢山います。

 なぜ解決できないのでしょうか。

 答えは簡単です。マネジャーが問題だと思っていることが真の問題ではない場合が多いからです。

 柳本課長と小鹿コンサルタントとの会話を読んでください。

○柳本課長:「小鹿さん、もう何ともなりません。疲れました」

●小鹿コンサルタント:「どうしたのですか」

○柳本課長:「問題が山積みですよ」

●小鹿コンサルタント:「大変そうですね」

○柳本課長:「小鹿さんはコンサルタントですから、さぞかし問題解決が得意なのでしょうね」

●小鹿コンサルタント:「組織の『問題解決』が専門ですから」

○柳本課長:「羨ましい。私もそんな風に言ってみたいですよ」

●小鹿コンサルタント:「かなりお疲れのようですが」

○柳本課長:「疲れた、疲れた。社長だけならともかく、あの温厚な部長からも嫌味を言われるぐらいですから」

●小鹿コンサルタント:「……」

○柳本課長:「うちの組織の最大の問題は部長がいい人だということです。いい人なのだけれども『伝え方』を知らない。伝え方が悪いから、現場が仕事にやる気を出せない」

●小鹿コンサルタント:「そうですか」

○柳本課長:「どうしたらいいでしょう。問題解決のプロだったら、解決してくださいよ」

●小鹿コンサルタント:「どの問題ですか」