●小鹿コンサルタント:「一つ目は日ごろからの『声掛け』です。用事が無くても社長から声を掛ける。部下から声を掛けられるのを待つのではなくて」

○鷲沢社長:「やっているつもりなんだが」

●小鹿コンサルタント:「先ほど名前が出てきた人事課長の鳥山さんに、週にどれぐらい声をかけていますか。用事が無いときに、ですよ」

○鷲沢社長:「週に…… いや、そんな頻繁には……。月に1回の会議で顔を合わせるな」

●小鹿コンサルタント:「月に1回、会議のついでに話すということですか」

○鷲沢社長:「うーん、用事が無ければ、こちらから声を掛けることはないかもしれない。というか、そんなことするはずがないか」

●小鹿コンサルタント:「鳥山課長の下に部下が3名います。そちらはどうですか」

○鷲沢社長:「え……それは鳥山課長よりも声を掛ける機会が少ないだろう」

「社員1人に月に1回は声掛けを」

●小鹿コンサルタント:「鳥山課長にだって月に1回も声掛けをしていませんよ。部下にどういうとき声を掛けるのですか」

○鷲沢社長:「飲み会とか、そういう機会がある。そういうときにはちょくちょく話し掛ける」

●小鹿コンサルタント:「最近ではいつありましたか」

○鷲沢社長:「この前の金曜日も、クリエイティブの若い子たちが出ていた送別会に参加した」

●小鹿コンサルタント:「人事課の人たちではないじゃないですか」

○鷲沢社長:「ま、そうだが……」

●小鹿コンサルタント:「人事課の若手との飲み会はそもそもあるのですか」

○鷲沢社長:「ないな……取引先とか金融関係の連中とか、社外の人との懇親会のほうが圧倒的に多い」

●小鹿コンサルタント:「社長ならそうでしょう。飲み会でしか社員に声掛けしない、というのがおかしいのです」

○鷲沢社長:「そうだな……」

●小鹿コンサルタント:「御社の規模でしたら、社員1人に対し、月に1回は声掛けをしたほうがいいです。その人が働いている場所まで足を運んで声を掛けてください。会議の場とか、飲み会の席ではなく」

○鷲沢社長:「え! そこまでするのか」

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