3期連続黒字企業は全体の18%

●小鹿コンサルタント:「147万社ほどだそうです」

○鷲沢社長:「個人事業主やペーパーカンパニーは除いた数字だな。実態をほぼつかんでいる数字と言えそうだ」

●小鹿コンサルタント:「ただし、1期分について黒字の企業の割合です」

○鷲沢社長:「2期連続黒字の企業はどれぐらいか、わかるか」

●小鹿コンサルタント:「ヒアリングしてあります。23%だそうです」

○鷲沢社長:「3期連続は」

●小鹿コンサルタント:「18%」

○鷲沢社長:「3期連続黒字が18%か……。少ないな」

●小鹿コンサルタント:「はい。しかも赤字になっていないだけの企業も入っています」

○鷲沢社長:「黒字でかつ事業目標を達成している企業の割合はわからないか」

●小鹿コンサルタント:「さすがにそのデータはないようです」

○鷲沢社長:「目標通りかどうかは、企業ごとにヒアリングしないと分からないからな。えいやで計算してみるか。黒字企業の半分もないだろう」

●小鹿コンサルタント:「25%もあればいいところでは」

○鷲沢社長:「そうすると、単年度黒字で事業目標を達成している企業の割合は8%ぐらいということになる。2期連続、3期連続となると」

●小鹿コンサルタント:「5%とか、4%といったところでしょう」

○鷲沢社長:「事業目標を3期連続で達成できている企業は5%ぐらいということか。あとの95%は目標が未達成の期があるか、黒字にもなっていない」

●小鹿コンサルタント:「そもそも赤字企業が全体の7割を占めていますから」

○鷲沢社長:「私が目指しているのは、毎年最低でも目標ぐらいは達成できる会社にすることだ。しかし世の中にそんな会社は5%しかない。たかが目標達成、されど目標達成だ。なかなかできないことを成し遂げようとしているわけだ。やる気が出てきたぞ」

黒字になればいいということではない

 ご紹介した帝国データバンクの情報は2016年から2017年にかけての数字です。

 リーマンショック以降、赤字企業の割合は7割を超えていたのですが、若干改善したようです。それでも、いまだ7割近くが赤字なのです。

 「黒字でかつ事業目標を達成している企業の割合」について小鹿コンサルタントは黒字企業の「25%もあればいいところ」と話していました。これは私なりの推定ですが、やや多めに見ています。

 私は年間100回を超える講演をしており、出席された方にアンケートをお願いし、目標を達成しているかどうか、お尋ねしています。その結果を見る限り、実は25%よりも低いのですが、コンサルティング先の社長や私が主催する勉強会に来られた経営者との対話を通じて得られた肌感覚に基づき、25%としました。

 ただし、目標を達成している企業の実情は様々です。たまたま業界に吹いた追い風に乗れた、予想外の案件に遭遇した、といった場合もあります。目標達成について真剣に考え、手を打ち、実行しては考え直し、といったことを繰り返している企業となると本当に少ないです。

 黒字になればそれでいい、とにかく目標に届いたからよい、ということではなく、「たかが目標なのだから絶対に達成する」くらいの意気込みで狙っていきたいものです。

 働いている人たちのことを考えても、目標を達成したほうがいいに決まっています。間違いなく仕事が楽しくなるからです。働き方改革も時短も必要でしょうが、目標達成を度外視して進めるわけにはいきません。