
なかなか人が定着しない企業にとって、人財採用はこれからの時代、とても重要なファクターです。
それでは、コミュニケーション能力が高く、人間性の高い人財を採用するにはどうすればいいのでしょうか。
鷲沢社長と蝶野会長との会話で確認してみてください。
●蝶野会長:「社長にひとつお聞きしたいことがあります」
○鷲沢社長:「なんですか」
●蝶野会長:「私はまだ28歳。ベンチャー企業を始めてまだ3年。順調に人を増やして10人は超えましたが……」
○鷲沢社長:「減ったり増えたりしている」
●蝶野会長:「そうなのです」
○鷲沢社長:「ここ1年はどうでしたか」
●蝶野会長:「昨年の10月からカウントしますと、3人入社して、3人辞めています」
○鷲沢社長:「内訳は」
●蝶野会長:「入社した3人のうち1人は続いています。2人が1年以内に辞めた、ということです。もう1人辞めたのは2年目の方です」
○鷲沢社長:「共通していることはあるか」
●蝶野会長:「3、4人のことですから共通パターンと言えるかどうかわかりませんが辞めた3人とも30代でした」
○鷲沢社長:「ほう……」
若い子より30代が辞める
●蝶野会長:「若い子のほうが続かないかと思っていたら、そうでもなくて」
○鷲沢社長:「22、23歳の子たち、なんだかんだ頑張っているよな」
●蝶野会長:「はい。社長が来てから『金融機関へ営業に行くならスーツ着ろ』と言われたりして、正直なところどうなのかな、と思っていました」
○鷲沢社長:「ブーブー言っていたが結局は従ってくれた」
●蝶野会長:「ええ。というか、若い子のほうがちゃんとスーツを着ていましたね」
○鷲沢社長:「今年の酷暑にもよく耐えた」
●蝶野会長:「訪問先から誉められたりして、結構気分は良かったようです。ベンチャーの若手がスーツをビシッと着て、ネクタイをちゃんと締めていくのは珍しいみたいで」
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