「会議とメール処理は労働とは呼ばん!」

○鷲沢社長:「おいおいおい! どれだけ会議が好きなんだ。冗談じゃない。クリエイティブの仕事だから残業が多くなって当たり前とか、言いおって。マネジャーの君たちはクリエイティブな仕事をまったくしていない! 覚えておけ。会議とメール処理は労働とは呼ばん」

●竹虎常務:「な、なんと……」

○鷲沢社長:「あなたは創業メンバーだったはずだ」

●竹虎常務:「は、はい」

○鷲沢社長:「亡くなった先代社長と会社を始めたとき、今のように一日中、会議を開いていたのか。パソコンの前に座ってキーボードばかり叩いていたか」

●竹虎常務:「……。お客様を見つけようと、朝から晩まで走り回っていました」

○鷲沢社長:「そういう古き良き時代を経て、いつの間にか、強い現状維持バイアスにからめとられ、労働とは何かを忘れたのではないか」

●竹虎常務:「げ、現状維持バイアス……」

○鷲沢社長:「亡くなった社長の遺言である中期経営計画を絶対達成させるために私は来た。計画を達成させるための取り組みが労働だ。それ以外を労働とは認めない。そして現状を見る限り、労働時間が短すぎる。会社にいる時間は長いが」

●竹虎常務:「わ、わかりました」

○鷲沢社長:「業務時間内に真の長時間労働をして、みんな定時に帰ってほしい。これから厳しくやる。覚悟してくれ」

もう一度、労働の定義を見直そう

 長時間労働は悪だと言われています。勤務時間が長いことは確かに問題です。ただし、鷲沢社長が言う「労働の時間が長いこと」とは別の話です。

 労働とはそもそも何なのか。自分にとって働くとは何なのか。特にホワイトカラーの社員はもう一度、労働の定義を見直してみましょう。

 どれほど長い時間、勤務していたとしても、成果につながる労働をしていないことが結構あるからです。真の「長時間労働」に取り組みたいものです。