達人の会議は15分以内に終わる

●小鹿コンサルタント:「会議資料は美しいくらい必要最小限です。核心をついたデータしか記載されません。質疑応答はありますが、これも必要最小限。会議での合意形成がとてもスムーズです」

○鷲沢社長:「……」

●小鹿コンサルタント:「達人が部下を招集した会議はたいてい15分以内に終わります」

○鷲沢社長:「たったの15分か」

●小鹿コンサルタント:「会話に無駄がないからです。達人が一言えば、部下たちは十を理解してくれます」

○鷲沢社長:「優秀な部下たちばかりだから美しい会議とやらができるのだろう」

●小鹿コンサルタント:「そのように部下を育てるのがマネジャーの仕事です」

○鷲沢社長:「う」

●小鹿コンサルタント:「会議を見ればマネジャーのレベルが分かります。目的がはっきりしない。ルールに則らず誰かが延々と喋り続ける。分かりにくいデータや文章が入り乱れた資料が配布される。ひたすら長い。マネジャーが何も勉強せずやっているから、そういう会議になるのです」

○鷲沢社長:「うちはそういう連中ばかりだな」

●小鹿コンサルタント:「社長が今、提唱している予材管理はシンプルな考え方です。目標の2倍の営業の材料を予め仕込み、予算を絶対達成する」

○鷲沢社長:「そう、予材管理はシンプルだ。だが、それを美しく運営してくれるマネジャーが少ない」

●小鹿コンサルタント:「もっと徹底して教育しましょう。教育時間をしっかりとれば、マネジメントにかかる時間が激減し、みんなのストレスも減っていきます」

マネジャーたちがいかに教育を受けてきていないか

 現場に入っていると、ミドルマネジャーたちがいかに教育を受けてきていないか、すぐに分かります。

 技術者であれば、徹底した実務教育を受けています。ところが、なぜかマネジャーはそうではないのです。研修を受けたとしても1年に1回程度。内容も表面的で、実務で生かしているマネジャーはほとんどいない。これが実情です。

 教育を受けていないマネジャーは我流でやるため、武道に例えると作法が分かっておらず、すべてが適当です。無駄な動きが多く、剣道で言うと竹刀をただ振り回しているだけ。見た目も美しくなく、ストレスがたまるやり方です。

 労働生産性を上げて時短に励まなければならない現在、企業はマネジャー教育をしっかりやるべきだと言えます。