●正田課長:「上司が部下に背中を見せていたらよかった時代は終わっています。部下に背中を見せても彼らは怠けるだけです。上司が部下の背中を見て、押すのです」

○鷲沢社長:「なるほど、それがプッシングか……」

●正田課長:「ちょうどいいです、社長、今から部下と面談があるので一緒に来てください」

○鷲沢社長:「え、何を言い出したんだ、突然」

●正田課長:「たまには面談に付き合ってくれてもいいでしょう」

○鷲沢社長:「社長の私が同席したらやりにくいだろう。それに私もこれから色々と仕事が……」

●正田課長:「いいから、行きましょう! 騙されたと思って来てください」

○鷲沢社長:「うーん、わかった。付き合おう。部屋はどこかね」

●正田課長:「ありがとうございます、社長。これがプッシングです」

○鷲沢社長:「……背中を押されたよ」

自主性のない人に自主性を求める上司は駄目上司

 部下に何か要求を出し、部下が同意したとしても、部下が行動を変えるとは限りません。変えることは稀と言ってもよいでしょう。

 本気で部下の行動を変えたかったら、その場で要求し、部下が動きを変えるまで見届けるのです。部下から「やります」と言われただけで満足してはいけません。

 自主性がない人にコーチングはもってのほかです。ティーチングでも駄目ならプッシング、背中を押す努力をしましょう。自主性のない人に自主性を求める上司は駄目上司です。