長時間労働をなんとかしようと、多くの企業が時短に躍起になっている一方で、2時間も3時間も平気で会議を続ける人がいます。それだけの時間をかけて成果が出るのならまだしも、結局、何の意思決定もできずに終わることもしばしばあります。

 長時間会議を続ける明石専務に、鷲沢社長が短時間で済む会議のやり方を提案します。二人のバトルをお読みください。

○鷲沢社長:「週末によく料理をしているそうだね」

●明石専務:「ええ。といっても、たいしたものはつくりません。カレーライスやパスタなんかです」

○鷲沢社長:「実際はたいしたものをつくっていると聞いたぞ。相当凝っていると」

●明石専務:「カレーのルーには6種類のスパイスを入れますし、パスタはセモリナ粉を使って手打ちしています」

○鷲沢社長:「すごいこだわりだな」

●明石専務:「手をかけた分、美味しい料理ができますよ、社長」

○鷲沢社長:「だろうな。夏の今だと、どんな料理をするのかね」

●明石専務:「ホーロー鍋ですね」

○鷲沢社長:「ホーロー鍋? あの圧力鍋のような奴か」

●明石専務:「圧力鍋ではありません。鋳物の鍋です」

○鷲沢社長:「その鍋で何をつくる? この暑い夏に」

●明石専務:「ですからホーロー鍋です。といっても簡単で、夏野菜や豆、もも肉、トマトなんかを見つくろって、ホーロー鍋に入れて煮るだけです。この場合だとトマト煮ですね」

○鷲沢社長:「とにかくホーロー鍋でぐつぐつ煮るということか」

●明石専務:「材料を入れるだけですから簡単です。わずかな水分で調理ができます。魚介類を入れてもいいですし、食欲をそそるようにカレーのスパイスを加えてもいいでしょう。夏場はクーラーがきいたオフィスにずっといたり、冷たいものをがぶ飲みしたりしますよね。お腹を冷やしすぎると、ちょっと暖かい煮物が欲しくなりませんか」

○鷲沢社長:「なんだか食べたくなってきたな。手間をかけずにできそうだし、栄養価も高そうだ。食欲のない夏にはちょうどいいな。そんな健康料理を食べている君なのに最近めっきり元気がない。どうした?」

●明石専務:「はあ、組織風土を変えようとプロジェクトチームを作った件はご存じと思いますが、いいアイデアが出ません」

○鷲沢社長:「今年の3月にスタートしたプロジェクトのことか」

●明石専務:「そうです。なんだか煮詰まってしまって」

○鷲沢社長:「ホーロー鍋を火にかけすぎたのか」