●熊岡課長:「どうすればいいのですか」
○鷲沢社長:「返信しながら読む」
●熊岡課長:「え……?」
○鷲沢社長:「メールを開けたら、すぐ返信ボタンを押す。メールの文章と対話をするようにして、返信を書いていく」
●熊岡課長:「メールを全部読む前から返信を書くのですか」
○鷲沢社長:「そのほうが早くメールを返すことができるからな。『お世話になっております』でもいい。まずは書く。何も書かずに閉じるから、二度見や三度見が必要になる」
●熊岡課長:「すべてのメールに返信を書くと、かえって効率が悪いじゃないですか」
○鷲沢社長:「慌てるな。君は毎朝、30通メールを受け取ると言った。返信を書かなければならないメールがどれか分からないのか」
●熊岡課長:「そうですね、差出人とタイトルを見れば予想はつきます」
○鷲沢社長:「だろう。それが判断できれば、"無駄撃ち"は避けられる。読むべきメールだけをピックアップして、いきなり返信を書き始めればいい」
●熊岡課長:「急いで返信しなくてよさそうなメールはどうすればいいのですか」
○鷲沢社長:「フラグを立てるなりして忘れないようにし、時間があるときに読めばいい。時系列に従って順にメールを読む必要はない。とにかく『二度見』は止めたまえ。『1回しか見ない』と誓えば、一気に時間を短縮できる」
●熊岡課長:「やってみます」
メール処理にもルールが必要
たかがメール、されどメールです。
数十通を超えるメールを毎日処理する経営者や管理者の方々には、あるルールを持ってメールに対処することを強くお勧めします。
無計画にメールを見たり、気分で返信を書いたり書かなかったりしていると、それだけで一日が終わってしまいかねないからです。
お薦めするのは今回ご紹介した、「メールを二度見しない」というルールです。「読んでから返信する」のではなく「返信しながら読む」という癖を付けると見違えるようにメール処理が速くなります。ぜひお試しください。
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