○鷲沢社長:「どういうことだ」

●小鹿コンサルタント:「先ほどお伝えしたとおり、新商品開発プロジェクトに参加してみました。想像以上にメンバーの皆さんは活発にコミュニケーションをとられていました」

○鷲沢社長:「うむ。聞いた」

●小鹿コンサルタント:「準備もしっかりやって打ち合わせに臨んでおられました。メンバーの皆さんの姿勢はとても模範的に見えます」

○鷲沢社長:「見えます?」

●小鹿コンサルタント:「はい」

○鷲沢社長:「実態は模範的ではない、ということか」

●小鹿コンサルタント:「プロジェクトは客観的に評価しなければいけません。それには、正しい事実を見ることです。2年以上も長きにわたり、多くの人材をプロジェクトに投入しながら、いまだ新商品が開発されていないわけです」

○鷲沢社長:「いくつか新商品の提案はあったが、具体性に欠けるものばかりだった」

●小鹿コンサルタント:「客観的に提案を評価できたからそう言えるわけです。社長がプロジェクト会議に毎回出席したら、メンバーはみんな頑張ってる、成果がまだ出ていないがもう少しかもしれない、と思えてくるでしょう」

○鷲沢社長:「客観的に評価する目を失ってしまうわけだな」

●小鹿コンサルタント:「社長と、外部の人間である私だけは事実を見すえ、御社のことを客観的に評価しなければなりません」

○鷲沢社長:「その通りだ。君を呼んだのは、しがらみのない外部の人間が持つ客観的な『目』が欲しかったからだ」

●小鹿コンサルタント:「いろいろな会社にコンサルティングに入っていますが、社長が『事実』だけに目を向けることは難しいようです」