「いったい何のナンバーワンになるのか」

○鷲沢社長:「極意の話をする前に君の夢を聞いておこう」

●金光リーダー:「はい。ナンバーワンになることです」

○鷲沢社長:「何の」

●金光リーダー:「え」

○鷲沢社長:「何のナンバーワンになるのかね。『ナンバーワンになることです』としか君は言わなかった。だからこう尋ねるのが普通だろう」

●金光リーダー:「えっと……」

○鷲沢社長:「考えていなかったのか」

●金光リーダー:「日本のナンバーワンになります」

○鷲沢社長:「おいおい、何を言っている」

●金光リーダー:「分かりました、世界のナンバーワンを目指せ、と言いたいのですね」

○鷲沢社長:「違う。もう少し具体的な言葉を足して言いたまえ。例えば『我が社を日本一のベンチャーにします』とか」

●金光リーダー:「ああ、そういうことですか」

○鷲沢社長:「他にどういうことがある」

●金光リーダー:「じゃあ、日本一のベンチャー企業にします」

○鷲沢社長:「……あまり考えていないだろう」

●金光リーダー:「いえ、考えています」

○鷲沢社長:「本当か」

●金光リーダー:「本当です」

○鷲沢社長:「もういい。君は24歳だったな。大学を出てすぐここに入ったのかね」

●金光リーダー:「いえ、中学校の教師をしてからこの世界に入りました」

○鷲沢社長:「初耳だ。教師はすぐ辞めたのか」

●金光リーダー:「1年だけやりましたが、もっとビッグになりたいと思ったので」

○鷲沢社長:「君の性格がだんだんわかってきたよ。さて極意についてだ」

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