○鷲沢社長:「時間はつくるものだ。ただし『コ』については反省している。コンサルタントから何度も指摘されたが、私はうまくできなかった。どうしても幹部やミドルマネジャーとばかりコミュニケーションをとってしまい、現場に声をかけることがなかなかできなかった」

●犬神専務:「何が何でも時間をつくります」

○鷲沢社長:「仕組みに落とし込むといいだろう。定期的にみんなとコミュニケーションをとれる場をつくるとか」

●犬神専務:「週に1回、月に1回、半期に1回、色々イベントや場が考えられますね。全員に声をかけられるよう、毎日気をつかいます」

○鷲沢社長:「すばらしい」

●犬神専務:「地道に声をかけていったら、従業員といい関係を構築できる気がします」

○鷲沢社長:「社長室から外にでて、絶えず社内を動きまわる。それが君の仕事だ」

サイクルを回し続けよ

●犬神専務:「メルコは理解しましたがメルコサイクルとはどういうことですか」

○鷲沢社長:「メルコの順番にまわしていくことをそう名付けた。メッセージを言い続け、ルールの徹底を命じ続け、コミュニケーションをとり続けてほしい。アイデンティティーが変わると価値観が変わると言ったが、逆の流れもある。ルールという環境を変えることで、行動が変わり、能力がそなわり、新たな価値観を得られる。最後に何者であるか、つまりアイデンティティーが変化する」

●犬神専務:「営業やクリエイティブという役割の名前は同じでも、新たなアイデンティティーと価値観を持つようになるわけですね」

○鷲沢社長:「その通り。改革とはそういうことだ」

●犬神専務:「ところで鷲沢さんは次にどのような会社に行くのですか。まさか銀行に戻るとか」

○鷲沢社長:「今度は社員が10人しかいないベンチャーへ行く」

●犬神専務:「え」

○鷲沢社長:「平均年齢25歳、若い会社だ。ベンチャーにも予材管理を定着させ、絶対達成のカルチャーを根付かせるよ」

組織改革とは「組織風土改革」

 目標を常に達成できている会社は例外なく良い社風あるいは風土を持っています。

 同じ目的のためにみんなで力を合わせて頑張る。うまくいかないときがあっても励まし合って乗り切っていく。

 こういう社風があれば組織の目標を全員で協力し合って成し遂げていけます。そもそも組織の目標は一人で達成できるものではありません。

 組織改革とはこういう社風にしていくこと、すなわち「組織風土改革」です。組織風土が変われば、組織改革の90%が完了したようなものです。

 そのために、私は「メッセージ」「ルール」「コミュニケーション」のサイクル、「メルコサイクル」を提唱しています。

 メッセージとコミュニケーションについては社長が先頭に立ち、組織改革をやり遂げましょう。