厳しく指導したほうが部下は動くのか。部下を認め、主体性を重んじたほうが動くのか。部下を持つ管理職で悩む人がいます。

 ビジネススクールで勉強に励んでいる犬神専務と大リーグからやってきた球田コンサルタントとの会話を読んでみてください。

○犬神専務:「球田さん、あなたが当社に来てから色々と問題が発生している」

●球田コンサルタント:「何が問題ですか」

○犬神専務:「会社を辞めたい、と言い出した営業が何人かいるのです」

●球田コンサルタント:「何人とは何人ですか」

○犬神専務:「はあ?」

●球田コンサルタント:「名前は言わなくて結構。辞めたいと言い出した営業の数を教えてほしい」

○犬神専務:「ええと」

●球田コンサルタント:「何人と専務が言った以上1人であるはずはない。2人でも少ない。4人くらいですか」

○犬神専務:「……」

●球田コンサルタント:「日本の中間管理職はこういう言い方をしないでしょう。ましてあなたはこの会社をまもなく継ぐ人だ。あなたに嫌われたらこの会社にいられない」

○犬神専務:「私は好き嫌いで人を判断しない。おだてる人を重宝することもない。有能かどうかをよく見たいと思っている」

●球田コンサルタント:「結構です。安心しました」