コミュニケーションで大事なのは質問をする力です。聞きたいことを相手に的確に伝える。これができない人が結構いるのです。

 鳥山人事課長と鷲沢社長の会話文を読んでください。

●鳥山人事課長:「社長、質問があります」

○鷲沢社長:「なんだ」

●鳥山人事課長:「社内のコミュニケーションを活性化させるために情報共有が必要です。そこでナレッジシステムの導入を提言しました」

○鷲沢社長:「この前、経営会議に出てきた件だな。見送りにしたが」

●鳥山人事課長:「どうしてでしょう。それが聞きたいです」

○鷲沢社長:「なんだって」

●鳥山人事課長:「で、ですから、私としてはナレッジシステムがコミュニケーションを円滑にするために必要だと思ったのです」

○鷲沢社長:「もう聞いたよ」

●鳥山人事課長:「若手が先輩の背中を見て学ぶ時代は終わりました。ベテラン社員が持っている知識をもっと利用するためにシステムの力を借りるべきです。そのほうが効率が上がるでしょう」

○鷲沢社長:「それも経営会議資料に書いてあった。なぜ同じことをもう一回私に説明するのかね」

●鳥山人事課長:「え」

○鷲沢社長:「効率の話を持ち出したが、そもそも君の喋り方が非効率だ。もうわかっていることをくどくどと」

●鳥山人事課長:「わかっているならどうして導入に反対したのですか」

○鷲沢社長:「ああああ、うっとうしい!」