●球田コンサルタント:「私がスカウトとして働いていた大リーグの世界でも番長と言える選手がいました。チームの中心選手で圧倒的な成績を残し、しかも若手の面倒見がいい」

○鷲沢社長:「ほう」

●球田コンサルタント:「社長も銀行にいたころは番長だったのでは」

○鷲沢社長:「うーん、そうだったかもしれん。上に支店長がいても、裏で若手を牛耳っていたりした」

●球田コンサルタント:「裏番ですね」

○鷲沢社長:「裏番って……。オブラートに包む、という言い方を知らないくせに、よく知っているな。それもアニメか」

●球田コンサルタント:「正式な肩書きにしなくてもいいのでまさに『裏番』でしょう」

○鷲沢社長:「裏の営業番長か……。裏というのはどうもよくない気がするが、叱ったり、面倒を見たりする奴が必要なのは確かかもしれん」

●球田コンサルタント:「裏番を育成しましょう。心当たりの人材があります」

○鷲沢社長:「圧倒的に営業成績がいい奴だよな、やはり」

理屈だけで営業は動かない

 営業という職種の性格上、営業部はクセの強い人が集まりがちな部署です。そうなると理屈だけで営業部を引っ張っていくのはなかなか難しい。

 番長という言葉はともかく、腕っぷしと義理人情で、営業たちを引っ張っていけるリーダーが求められることも多いのです。

 念のために付け加えますと、理屈は不要と言っているのではありません。「売れるまで帰ってくるな」「休日返上で注文をとれ」と怒鳴る人を置け、ということでもありません。

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