自分勝手で組織のルールを守りたがらない人が多くなりがちな営業部を統率できるリーダーとは、はたしてどんな人でしょうか。

 鷲沢社長と球田コンサルタントの会話を読んでみてください。

○鷲沢社長:「4月から営業部を3つの課に分け、それぞれの課長に統率してもらうことにした」

●球田コンサルタント:「前と何が違うのですか」

○鷲沢社長:「課長にもっと権限を持たせる。リーダーシップを発揮しやすくなる。少しは変わってくれるといいが」

●球田コンサルタント:「一般論ですが日本企業の組織変更ってどういうものですか」

○鷲沢社長:「君はアメリカでずっと仕事をしてきたから知らないだろうが、日本ではそれほどドラスティックに組織を変えることは滅多にない。車のマイナーチェンジと同じかな。ヘッドライトやグリル周りの装飾が変わるぐらいで中身はほとんど変えない」

●球田コンサルタント:「今回もそんなものですか」

○鷲沢社長:「課長にとってはそれなりの変化だろうから、マイナーチェンジよりは踏み込んだつもりだ。ただ、見た目はあまり変わらないな」

●球田コンサルタント:「営業部長は代えないのですか」

○鷲沢社長:「続投だ。先代の社長時代からの重鎮をリスペクトする意味もある」

●球田コンサルタント:「はっきり申し上げます。今の部長では駄目です」

○鷲沢社長:「本当にはっきり言うな、君は。人に関わることだ、オブラートに包んで言えないのか」

●球田コンサルタント:「オブラートに包む? 意味がわかりません」