M&A(企業の買収・合併)の市場が活況です。中小企業の8割が事業承継に悩んでいると言われ、深刻な問題になっています。

 その一方、M&Aの失敗が後を絶ちません。どうすれば成功させ、M&Aの目標を達成できるでしょうか。

 鷲沢社長と球田コンサルタントの会話を読んでみてください。

○鷲沢社長:「相談がある。専務から打診されたことについてだ」

●球田コンサルタント:「次期社長の専務から、ですか」

○鷲沢社長:「そう。私と専務以外、まだ誰も知らない」

●球田コンサルタント:「どのような件でしょう」

○鷲沢社長:「Webサイトの制作会社を買収したいそうだ」

●球田コンサルタント:「M&Aですか。なかなか難しいのでは」

○鷲沢社長:「アメリカでは普通だろう」

●球田コンサルタント:「私が働いていた大リーグでは、多くのファンが驚く大型トレードが日常茶飯事でした」

○鷲沢社長:「トレードはM&Aの一種かもしれないな。大物選手だったら移籍の費用だけで本物の会社を買えるかもしれん」

「M&Aは失敗のほうが断然多い」

●球田コンサルタント:「社長は以前、銀行におられた。M&Aの経験があるでしょう」

○鷲沢社長:「数多くの案件にかかわってきた。大成功したケースもあれば大失敗したケースもある」

●球田コンサルタント:「一番失敗したケースは」

○鷲沢社長:「M&Aで買収が決まったとたん、優秀な人材が一斉に辞めたことがあった。買い手はたまったものじゃない」

●球田コンサルタント:「成功ケースと失敗ケースの比率は」