「君たちの認知力、処理能力、予測力、どれもAIにも及ばない」

●豪傑寺部長:「昨日の課長会議で課長たちは200名だと言っていましたが」

○鷲沢社長:「違うぞ。年末から300名だと決めてあった」

●豪傑寺部長:「年明けに200名に下方修正しようとなったはずですが……」

○鷲沢社長:「私が却下した。なぜ覚えていない、議事録を見たまえ!」

●豪傑寺部長:「申し訳ありません」

○鷲沢社長:「今日からイベントまで、週末を除いて30日しかない。1日何人集客しないといけないか、わかるか」

●豪傑寺部長:「ええっと……。300名ですから10名ですか」

○鷲沢社長:「ちゃんと計算しろ。74名は集まっているのだろう。7~8名だよ」

●豪傑寺部長:「あ、そうですね」

○鷲沢社長:「これから30日間、営業一人が何人の顧客にアプローチすれば、毎日7~8名の集客ができるかね」

●豪傑寺部長:「そ、そう言われましても集客だけが仕事ではないので」

○鷲沢社長:「本当にそうなのか。わが社に営業が何人いるのかわかっているか。営業一人が毎日、どれぐらい集客に時間を費やすのか知っているのか」

●豪傑寺部長:「すいません。私が何度言っても課長がまず動きませんし……。なかなかイベント集客に本腰を入れてもらえません」

○鷲沢社長:「はぐらかすな!君らの認知力、処理能力、予測力……どれをとってもAIの足元にも及ばない」

●豪傑寺部長:「そ、そんな……」

○鷲沢社長:「AIが10だとしたら、わが社の部課長は1か2レベルだ。マネジャーこそ全員、AIに置き換わったほうがいい!」

マネジャーの管理業務をAIに置き換える

 冒頭で述べた通り、人が不幸になる“AI置換”をすべきではないと私は考えます。ただし、AIに置換するとみんなが幸せになる仕事があるとしたら、それは置換してよいでしょう。

 その一つがマネジャーの管理業務です。プレイングマネジャーが管理業務をAIに託し、プレイヤーに徹することができれば、ご自身も部下も会社も幸せになるのではないでしょうか。

 部下の指導などを含めたすべての業務を“置換”すべきと言っているわけではありません。しかるべき時期に、しかるべき時間を使って、しかるべき確認をする、いわゆるマネジメントサイクルを回す仕事はAIで可能になるのではないでしょうか。