「戦えばいい、それだけ」
●球田コンサルタント:「戦えばいい」
○竹虎常務:「戦って勝てる相手なら戦っている!」
●球田コンサルタント:「ライバルの戦力分析をしたことは」
○竹虎常務:「どういうことだ」
●球田コンサルタント:「大手2社の営業部隊を知っているのか、ということ」
○竹虎常務:「2社のブランドは圧倒的だ」
●球田コンサルタント:「情けない。戦う前から白旗をあげてしまっている」
○竹虎常務:「私が戦意を失っている、というのか」
●球田コンサルタント:「大手2社の営業部隊なんて、へなちょこだ」
○竹虎常務:「へ、へなちょこ……」
●球田コンサルタント:「ブランドの上であぐらをかいている営業ばかり。まともに行ったら、戦って勝てる相手だ」
○竹虎常務:「そうなのか」
●球田コンサルタント:「分析データをお見せしよう。大手A社の営業の平均訪問件数は月にたったの50。そのうち90%以上の46回が引き合い対応の打ち合わせだ」
○竹虎常務:「お客から呼ばれているだけか」
●球田コンサルタント:「呼ばれてようやく腰を上げる連中だ。『会社力』はあっても『営業力』はほぼゼロ。自分から仕掛けていかない『殿さま営業』に負けるはずがない。だから『真正面から戦え』と申し上げている」
○竹虎常務:「我々がライバルの顧客先で予材を仕込める可能性があるわけだ」
●球田コンサルタント:「ライバルには目標の2倍の予材なんてまったくない。こちらから攻めれば必ず予材を仕込める。ライバルの顧客との関係構築をきっちりやり、予材を具体的案件にしていけばよい」
頭を使って市場や競合相手を分析しよう
戦略とは戦いを略すことだ、という人がいます。無駄な戦いを避けて勝てれば結構なことですが、言葉遊びになり、「戦わなくてもいい」という気分を誘発しかねません。
日ごろから頭を使っていないと、一見、気が利いている言葉に惑わされます。頭をきちんと使い、市場や競合相手を正しく分析しましょう。
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