「無理してまでやることはない」は思いやりではない

 何らかの問題を抱える相手のペースに合わせながらも、少しずつ良い方向へと導いていく。それがパートナーやリーダーの務めであり、本当の優しさです。

 そうではなく、相手の状態を無条件に肯定し、「無理してまでやることはない」「今回は仕方がない」と言ってしまうのは優しさでも思いやりでもありません。

 諦め癖が付いている相手をかばっていると、諦めを認めることになり、相手も自分も良い方向へ行けなくなります。甘えの共犯は誰のためにもなりません。

 もちろん、努力してもやむを得ない事情があり、目標未達成で終わることもあるでしょう。私が今回問題にしているのは未達成そのものではなく、最初から諦めたり、途中で投げ出したりしてしまう部下と、それを許してしまう上司との関係についてです。