○持田主任:「くどいようですが、結果が出てないのだから仕方ないです」

●球田コンサルタント:「仕方がないでは済まない。短くすれば結果が出るとは限らないが、長くすれば結果が出るわけでもない。労働時間の伸びと成績の下降具合には因果関係があると思う」

○持田主任:「どうして言い切れるのですか。営業成績の下降にはもっと色々な要因があるはずでしょう」

●球田コンサルタント:「部長や課長があなたに任せたタスクの完遂率を調べた」

○持田主任:「はあ?」

●球田コンサルタント:「タスクにはレギュラーとイレギュラーの2種類ある。レギュラーはルーティンのタスク。イレギュラーはワンポイントで任されるタスク。本人のレギュラータスク処理があるから、下がるとするとイレギュラータスクからになる」

○持田主任:「だから何だと言うのですか」

●球田コンサルタント:「調べてみるとこの3カ月、イレギュラータスクだけではなく、レギュラータスクの処理もやり切れていない。つまり、以前ならこなせていたルーティンワークさえ、最近できなくなってきている」

○持田主任:「……」

●球田コンサルタント:「その実感は?」

○持田主任:「……あります」

●球田コンサルタント:「あなたの部下たちも同じだ」

○持田主任:「……」

●球田コンサルタント:「労働時間が長くなり以前できていたことができなくなっている」

○持田主任:「色々とやることが増えたからです。結果が出ないから、会議を頻繁に開くようになったし」

「夜11時以降に仕事のメールをやりとり」

●球田コンサルタント:「さらに見過ごせないデータがある」

○持田主任:「ま、まだありますか」

●球田コンサルタント:「退社後にやりとりしたメールの件数。情報システム部門にログが残っている」

○持田主任:「え」

●球田コンサルタント:「あなたも部下3人も毎日平均5通以上のメールを退社後に送受信している。平均値として多すぎる」

○持田主任:「そんなに大きな問題ですかっ! オフィスの外だからといってメールも出しちゃいけないのですか」

●球田コンサルタント:「いけません。サービス残業の常態化以外の何ものでもない。しかも3割が夜11時以降のメールだ」

○持田主任:「……」

●球田コンサルタント:「差し支えなければ教えてもらいたい。就寝時刻は何時ですか」

○持田主任:「ええっと、差し支えがあります。教えられません」

●球田コンサルタント:「なぜ」