新人や若手社員が配属されても、ろくに関心を持たない先輩がいます。部下から何か言われたら対応するものの、そうでなければ声を掛けられるまで何もしない上司がいます。

 もっと酷いのは、悩みを抱えて誰にも相談できず、組織に溶け込めない若手を見て、「採用ミスだ」と断じてしまうことです。

 今日のバトルは社長の鷲沢と人事部長の日高です。「採用ミス」を連呼する日高に鷲沢が応戦する様をお読みください。

●日高人事部長:「社長、昨年入社した新人が辞めると言ってきました。1年もたなかったようです」

○鷲沢社長:「なんだって」

●日高人事部長:「このところ新人を採っても、長続きしない子ばかりで」

○鷲沢社長:「どうしてこんなことが起こるのか」

●日高人事部長:「申し訳ないです。採用ミスとしか考えられません。当社が欲している人材とは違っていたのでしょう」

○鷲沢社長:「やり方の問題なのか」

●日高人事部長:「はい。エントリーシートをもう少し練り直してみます。求人広告を出すサイトも吟味します。これまで大学の名前や保有資格にこだわってきましたが、それらの条件は取っ払いたいと考えています」

○鷲沢社長:「どうして」

●日高人事部長:「結構いい大学を出て、資格も持っている学生がここ数年採れていたのですが、その後の結果はご存じの通りです。そもそも当社のような中堅の商社に、そんな優秀な学生が来ても、やる気がなかなか出ないのでしょう。この際、割り切ってハードルをもっと下げようかと」

○鷲沢社長:「下げる? 具体的にどう変えるつもりだ」