「あなたの仕事はプロの仕事ではない」

●球田コンサルタント:「アメリカ生活が長かったせいか、遠回しの言い方が苦手なもので」

○鳥山人事課長:「大リーグでスカウトとか選手の育成とか、やっていたとか」

●球田コンサルタント:「そうです」

○鳥山人事課長:「経営や営業と野球はまったく違う。しかもアメリカでしょう。文化も何もかも日本とは違う。あなたみたいなコンサルタントを社長はよく雇ったものだ」

●球田コンサルタント:「よくそう言われます」

○鳥山人事課長:「はっきり言っておきます。どこの馬の骨かわからない、あなたの指示には従わない」

●球田コンサルタント:「従わない理由は何ですか。私がどこの馬の骨かわからないからですか」

○鳥山人事課長:「はあ?」

●球田コンサルタント:「気を悪くされたのでしたら申し訳ありません。しかし、営業の採用のやり方を知って、あまりにプロ意識が欠けているので、ストレートに言わせてもらいました」

○鳥山人事課長:「プロ意識って、誰の?」

●球田コンサルタント:「鳥山課長のです。プロの仕事ではない。アマチュアです」

○鳥山人事課長:「な……なんだって!」

●球田コンサルタント:「営業として採用しようとしている大学生が3名、高校生が2名いる。今、そういう段階ですね」

○鳥山人事課長:「……何が言いたい」

●球田コンサルタント:「その5名を採る理由を教えてください」

○鳥山人事課長:「理由?」

●球田コンサルタント:「理由が知りたいのです。いけませんか」

○鳥山人事課長:「口のきき方が気に入らない」

●球田コンサルタント:「大リーグで仕事をしていたとき、相手の口のきき方が気に入らなくても、質問されたことには答えました。これがアメリカとは違う、日本の文化ですか」

○鳥山人事課長:「う……」

●球田コンサルタント:「理由がないから答えられない。違いますか。会社説明会に50名の学生が集まった。しかし、残ったのは5名、だから採用する。会社が選んだわけではない」

○鳥山人事課長:「選んでますよ」