独身の日を祝ってアリババはイベントを開催した(写真:ロイター/アフロ)

 トランプとヒラリーの大統領選はあまりにドラマチックだった。トランプ勝利についていいたいことはある。しかし、なによりも私を含む自称インテリは、トランプ勝利を予想できなかったことについて反省すべきだろう。私は前々回のこのコラムにトランプとヒラリー、それぞれが勝った際の米国小売業への影響について書いた。正直にいえば、両者を比較したものの、ヒラリー勝利を念頭に置いていた。

 トランプ大統領になった際の、実際の影響については追ってレポートしていく。

 ところで、この大統領選の影に隠れてしまったものの、あまりにも凄いセールが中国で開催された。「独身の日」商戦だ。これは11月11日が、1続きゆえに、独身=シングルを想起させることからはじまったものだ。

 アメリカではブラックフライデーと呼ばれる、11月第4木曜日が終わった翌金曜日から年末にかけての小売業商戦がある。それに準じて、中国では大学生らがバレンタインデーの対抗日として、「独身の日」を始めた。

 独身の男女が11月11日に買い物や飲食を楽しむ習慣が確立した。さらに中国アリババがそれにあわせてセールを開始するようになったのが2009年だから、今年で7年目を迎えることになる。

 驚くのがその売上高で、彼らいわく1200億元を超えたとされる。現在のレートでは、1兆9200億円に至る。アリババは、このショッピング・イベントを、有名人や芸能人を使ってコマーシャルしており、同社成長の一因にもなっている。

 「独身の日」の売り上げは、82%がスマートフォンからの購入によるもので、同国の着実なスマトシフトも表している。

 ちなみに、この「独身の日」における販売実績数量が本当に正しいものかはわからない。実際にアリババではないが、アリババをプラットフォームとして使用している店舗のうち販売数量を報告したケースがあったという。さらには偽造品販売も引き続き問題となっている。しかし、一部でそのような不正があったにしても、凄まじい盛り上がりであることには違いない。