(写真=PIXTA)

 この前聞いた、お笑い芸人の話。その芸人は独身で、夜な夜な寂しい時間を過ごしていたため、人形のロボットを購入することにしたという。それなら、簡単な会話もできる。しかし、ある深夜。突然、そのロボットが、部屋の虚空を見つめ、話はじめたという。あまりにも怖い。

 この前聞いた、知人の話。知人は、AIスピーカーを複数持っている。さらに、スマホでも同様の機能が常駐しているから、その数はけっこう多い。AIスピーカーを起動する場合、おそらく日常語には存在しないようなフレーズで声をかける。「アレクサ」「オーケーグーグル」などだ。しかし、やはり、無関係な会話に反応して話しかけてきたり、動作したりする。これがけっこう怖い。

 知人がテレビを見ていると、AIスピーカーが反応した。すると、その声を聞いた、別のスピーカーも反応した。すると、さらにもう一つの……。知人は、どこか心霊スポットに佇む恐懼を覚えたという。

 以前、冗談で「これからはロボットの葬式がビジネスになるだろう」と語ったひとがいた。「ロボット同士の結婚式も出てくるだろうし、ロボットの終活も大事になってくる」とも。さらに、AIに霊が憑依すると語ったひともいる。オカルトの対象は、人工物であってもいい。

 なるほど、実際に霊的なものがあるかどうかは別として、そこに人間が感じるかが問題で、それ以外ではない。AI時代に、霊が語られるのは奇妙な気がしたが、なるほど、それは人間側からすれば、当然なのかもしれない。

アマゾン・アレクサを使った「つながる住宅」

 先日、米国の住宅メーカーTRI Pointe Groupが、アマゾン・ドット・コムとの連携を発表した。彼らは住宅ブランドを複数、有しており、そのすべてでアマゾンの音声AI「アレクサ」とともに、スマートホームを進めていくという。家庭内にアレクサを組み込むことで、「つながる住宅」を実現する。

 いわゆるスマートスイッチと呼ばれる機能で、住宅内の各種機能を口頭でオン/オフしたり、遠隔から操作したりできる。また、住空間の気温設定、さらに、ビデオ通話なども可能になる。また、ドアロックもできる。スマートホームで可能なことは、これからもどんどん広がっていく。

 実際に2社は、アレクサを使ってモデル家庭を指定。そこで実証実験を行っている。なんでも、アレクサに話しかけるだけで、照明や室温も調整できるし、さらに、音楽もかけられるため、快適な生活が実現するという。

 なんらかの形で住宅そのものがつながっていく。ある研究者は5年以内に、平均的な住宅は500のスマートデバイスを有するようになるだろうといった。この予想がどうなるか、私見は述べないものの、かなり大胆な数になることは予想される。