先日、大きなニュースが入ってきた。コカ・コーラグループはキリンホールディングスと清涼飲料事業で連携すると発表した。特に、調達の分野で連携するという。具体的な実施内容は今後によるとしているが、資材類や原材料などを共同調達するようだ。早めれば年内には契約が締結される。

 国内の清涼飲料水市場は4兆円以上といわれ、プレイヤーが無数に存在する。各社ともに新商品の投入を進めているが、生き残るためには同時にコスト削減も無視できない。業務の効率化と企業の垣根を超えた連携が模索されている。

 ビール大手の各社決算資料によれば、天候不順による飲料売上高の低下に苦しんでいる。ビール、第三のビールとも昨年比で減少している。その中でもキリンビールは、47都道府県ごとの特徴を出した「一番搾り」で健闘している。さらに、キリンホールディングスは2016年12月期の純利益予想を上方修正している。それでもアサヒビールとの鉄道輸送の共同配送を発表した。

 キリンホールディングスは国内市場の低迷を受けて、かつてブラジルメーカーを買収したものの、かぐわしい結果が得られたとはいいがたかった。また、中国市場に目を向けている企業は多いが、同じく中国でも景気減速による低価格化が進行している。他の先進国でも、嗜好性の高い清涼飲料水、ビールともに好調とは言い難い。

 コスト削減は待ったなしなのだ。