以前、米国の調査会社であるIntelliseekは、マスメディアからの広告は消費者の50%しか信じず、オンラインのバナー広告は10%しか信じず、しかし他の消費者からの推薦であれば90%のひとが信じると語った。しかし、いまでは、知人や他の消費者よりも、AIと機械学習を活用したエコーの意見が勝つかもしれない。

 さらに、エコーは、勝手に選ぶのではなく、ファッション性にくわえて、季節や色彩、そしてトレンドまでを(!)加味した上で選んでくれるという。さらに集合知を使い、徐々に学んでいく。もちろん、ファッション性に乏しいユーザーがいれば、もちろん、自前のファッションブランドを推薦することができる。

ゲームに自分自身の正確な3Dデータが登場

 しかも面白いのはゲームとの連携だ。昔、自分の写真をキャラクターの顔に貼り付けて動かすものがあった。いまでも、街中のゲームセンターでは、自分の顔を撮影し、マリオの顔に張り付いてマリオカートが楽しめる。

 そのゲームに、自分自身の正確な3Dデータが登場したらどうだろうか。また、最近ではVRでの展開もありうるだろう。さらに、そのデータを格納し分析するとき、アマゾンのクラウドサービスが使われればアマゾンはもっと潤うことになる。

 現在、フェイスブックでログインすると、フェイスブック上で公開している情報を集め分析する企業が多くある。彼らは嗜好性を分析し、その顧客が店舗に来店したときには、もう何を欲しているか理解しているのだ。しかしアマゾンはそれ以上を追求しているのかもしれない。

 アマゾンには写真保存のサービスが有り、私も活用している。しかし、これをさきほどの3Dモデリングと組み合わせたらどうだろう。もちろん個人情報保護の難しい問題がある。ただ、それを無視すれば、アマゾンは日ごろの消費データにくわえ、あなたの個人情報だけではなく、身体データとその変化まで把握することになる。これは個人データ2.0ともいうべきものではないだろうか。

 そのとき、私たちの買物はどうなっているだろうか。それはツールに飼いならされているのだろうか。いやいや、そのAI自体はこれまでの誰かの購買データだから、それは真に人間らしいというべきだろうか。