
昔ある女性から、ファッションアドバイザーという仕事を聞かされた。男性と一緒に街中を回って服を指南するという。そのような職業が成り立つことが信じられなかった。
「服代は誰が持つのですか」
「男性に決まっているでしょう」
「それならもしかすると、単にデートをしたいだけかもしれない」
「そうかもしれません。ただ結果として、似合う服を買えたらいいでしょう」
職業倫理についての会話はほとんど成り立たなかった。しかし、面白かったのは、次の会話のやり取りだ。
「ところでどうやったらダサい男性がかっこよくなれるんですか」
「私と服を選びますよね。そのとき、どういう服装がかっこいいかは、男性は知っているんです。知らなくても、雑誌を買って、それに載っているのを選べばいいだけでしょう。でも、買えない。なぜならば、こんな服は自分に似合わない、と思いこんでいるからなんですね」
「たしかに。だから変わらないのかあ」
「そうそう。実際に着たらけっこう似合うんですよ。でも、勇気がない」
「どうすればいいんですか」
「コツがあります。いま持っている服をすべて捨てることです」
「すべてですか」
「そうすべて。そして、これまでだったら買わなかったような色の服だけを揃える。そうしたら、着なくちゃいけないでしょう」
もしかしたら私たちは、これくらい自信家の女性に、「あなたはこれが似合う」と決めつけてほしいのかもしれない。
3Dモデリング企業の買収
先日、米アマゾン・ドット・コムが面白い買収案件を発表した。それは米Body Labsで、同社のホームページにはシンプルに“We' ve been acquired by Amazon(アマゾンに買収された)”と書かれている。
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