説明員の立ち位置

 再び先ほどの図をご覧いただきたい。

 私は、残念ながら、ここには入らない。以前、同伴していた設計・開発者も同様にいっていた。「ものすごく魅力的だったら入るかもしれない」「でも、ちょっと見てみようかな、というレベルだったら入らない」と。

 なぜだろうか。それは説明員の立ち位置にある。ブースの正面に立っていて、いかにも話しかけますオーラが全開なのだ。逆の立場で考えてみればいい。正直、説明員には話しかけられたくないし、質問するまで待っていてほしい。

 できれば、端っこにいてほしいし、もっというなら、いちばん入りやすいのは、説明員が誰かと話しているときだ。さらにいえば、説明員は背中を向いて、誰かと話していてほしい。

 「何かをお探しですか」といわれても、こちらは「別に探しているわけではないし、情報収集やヒントを得たい場合がほとんど」だが、そういうわけにはいかない。面倒だな、と思えば、入るのをやめる。

 キャンペーンガール(キャンギャル)はどうだろうか。私はキャンペーンガールが集客に効くなら、キャンペーンボーイも配置しろ、と皮肉でいっている。ただし、キャンペーンガールについては、効果有無の断言を避けたい。

 私や、私の周囲の人間は、キャンペーンガールからニコニコと声をかけられても恥ずかしいし、逆にキャンペーンガール目的でカタログをもらい名刺を置く人はそもそも見込み客ではないと思っている。ただし、なかには、キャンペーンガールがいたために、見込み客を獲得できた事例もあるだろう。その意味で完全否定はしない。重要なのは、キャンペーンガールのコストと比較して、その収益が上回っているかを判断することだ。

 まずは3点をあげた。これはあまりに人見知りがすぎるのではないか、と思われたかもしれない。しかし、多数の訪問者がこのような感情を抱くことは失念しないほうがいいと私は思う。

 調達・購買・サプライチェーンや、設計・開発側から見て、まだ残念な展示例は多い。次回も引き続き、指摘してみたい。