(写真=Sundry Photography / Shutterstock.com)

 先日の報道によると、米グーグルがシカゴに店舗の開設を予定しているようだ。シカゴ・トリビューンによると、実際に賃貸物件の契約が間近としている。グーグル広報は、この動きについて言及を避けている。ただ、米アップル、あるいは米アマゾン・ドット・コムのようにリアル店舗を使ってブランド力向上を図るのは予想できる動きだ。

 なお、シカゴはアマゾンがキャッシュレス店舗(アマゾン会員はレジを通過せずとも、オンラインで決済が完了する)の開設を予定している地域でもある。

 グーグルは、スマートスピーカーの「Google Home」が消費者向け商品として有名だ。くわえて、グーグルの持ち株会社である米Alphabet傘下にある米Nestは、ホームセキュリティ、サーモスタットといった商品を有している。もちろん、Androidを搭載したスマートフォンやタブレットなどもある。

 アマゾンは、Amazon GOなど新たなリアル店舗のあり方を模索してきた。さらに、スーパーの「ホールフーズ・マーケット」も買収している。さらに、家電量販店「ベスト・バイ」とも提携を発表している。また、アップルは、先日、京都にオープンしたように、世界中にアップルストアを有している。一方のグーグルは、リアル店舗を拡充していない。

 以前、リアルとネット、という構図で語られることがあった。しかし、実際には、リアルとネット両方が重要だ。まだ実店舗で商品を、触りたい、試したい、経験したい場合は多い。意外なことに、若者層こそリアル店舗に行ってみたい、とする調査結果も多い。

 ただしグーグルは、小売業者ではない。識者の反応をいくつかを見てみると、専門家のあいだでも、その効果を疑問視するものがある。くわえて、マーケットプレイスで有力な小売業者への場所貸しではないか、とする意見もあった。ただし、グーグルが百貨店のミニ版をオープンするようには私には思えない。

 Google Homeをより身近に感じてもらって、他のスマートスピーカーとシェア争いを本格化させたいのではないか、という狙いはあるだろう。以前の「Google Glass」のようにスマートグラスに代わる商品を大々的に展示するかもしれない。

 そして、もう一つ邪推できるのが、グーグルの技術力を使って、Amazon GOのようなフォーマットを発表するのではないか、というものだ。

次世代コンビニの対決

 サンフランシスコで米Zippinは、Amazon GOに対抗する新たなコンビニ技術を発表した。一度、動画を見てもらうとわかりやすい。

 タイトルが「店の行列よさようなら(Say goodbye to waiting in line at the store)」となっている。Amazon GOのように入り口では、スマートフォンでチェックインする。すると、頭上にあるカメラが一人ひとりの動きを察知する仕組みだ。すると、商品をそのままカバンに入れて、退出でき、それが自動的に課金される。