(写真=Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

 「うぉ!!」

 びっくりした。7月23日土曜日のことだ。

 早朝に六本木あたりを散歩していた私は、裏通りでパジャマ姿の有名人を見かけた。IT企業を運営することで有名な氏はスマホを持ちながら、無防備な格好で、かつ熱中する目をしたり落胆する姿を見せたりして歩いていた。悪趣味なことに、興味を持った私は、氏のスマホ画面を眺めてみた。

 そこには、少年が地図の上に立っていた。そして歩もうとする道は、間違いなく、話題になっているあれだった。

ポケモンGO狂騒曲

 「ポケモンGO」の騒ぎが止まらない。

 日本各地で人が集まり、またその関連商品も高値をつけている。街中でスマホを持ち操作しながら歩いている人がいると思えば、多くの場合、画面にはポケモンGOが映っている。ポケモンGOは日本人の行動を、文字通り変えた。

 アンドロイドのアプリも、iOS向けのアプリも、まだまだ新興企業が提供しているものが多く、中には、「このクオリティでよくリリースしたな」というものさえある。また、完全に旧作のパクリ作品も散見される。その状況の中、スマホゲームに任天堂という最強企業が米企業と協力しながら参入し、これだけ凄まじい結果を残してくれた。これは誇りでもあり希望でもある。

 寺山修司は「書を捨てよ。町へ出よう」といった。ジョン・F・ケネディは国家のために考え、自ら行動せよと述べた。しかしポケモンGOはたったの24時間で、国民たちを動かした。

 ところで、これだけ人が集まると、それを商業利用しようと考える企業が出てくる。実際、先行発表された米国等では、実際にその動きが加速している。そう、ポケモンGOはサプライチェーン、そしてマーケティングに変化をもたらすものだ。

ポケモンGOという集客装置

 このゲームは、説明するまでもなく、スマホで完結せず、実際に各地をかけめぐってポケモンをゲットする必要がある。実際に我が家でも、長男がさっそく私と街に終わりなき旅に繰り出した。