●在庫確認ロボット
 ウォルマートは、Bossa Nova robotsというロボットを開発している。いままで小売業とロボットといえば、倉庫内でのロボットを想像した。配送や、ピッキングだとか。しかし、新たなロボットは、なんと店内を歩き回る。そして、ロボットは、棚をスキャニングして、最新価格が貼られているか、そして棚在庫をチェックする。YouTubeで見られる動画は、可愛く、コミカルですらある。一度ご覧いただきたい。お客との遭遇の際にはすこし面倒かな、という気もするが。しかし、これも従業員の負荷を軽減し、離職率を低下させる目的があるようだ。

 このロボットは、他と同様にAIが使われ。効率的な循環方法を模索しているようだ。現在では、代表的ないくつかの店舗でしか同ロボットを発見できないが、そのうち全展開されると、棚補充仕事の概念は変わるかもしれない。

●素早い返品
 また、これは昨年末から報じられているように、ウォルマートは返品をしやすくするアプリを開発した。米国は他国にもまして返品がさかんだ。少しでも気に入らなかったら返品する。米国文化でギフトレシートがあるほどだ。これはギフトとしてもらったものも返品できるようにレシートを付与するものだ(もちろんこれはサイズが合わなかったとき等々で使用する)。

 ウォルマートは、まず実店舗にいってアプリで登録した商品を渡せば、アプリ上で返品が承認されたかを確認できるとしている。そして、単に渡すだけだから30秒もかからない

 オンラインで購入した際にはデータとして購入履歴が残る。実店舗で購入した際にも、ウォルマートのレシートをカメラで撮影すればいい。そうすれば、アプリ内で同じく簡単に返品登録が可能だ。個人的には、この米国文化はどうかと思う。実際に異常なほどの梱包資材が消費されている。ただ、米国の消費者にとってはメリットが大きいわけだ。

アマゾン、ウォルマート、そして日本勢は

 アマゾンはきっと無人コンビニ「Amazon Go」のシステム自体を外販してくるはずだ。さらにアマゾンは記事にするのが追いつかないくらい、毎日のように新たなプロジェクトを発表している。それに対して、ウォルマートも前述のとおりさまざまな施策を繰り広げている。

 以前、海外のニュースサイトを見ると、日本小売業の動向も報じられていた。しかし、いまではユニクロの取り組みが一部紹介される程度で、アマゾンとウォルマート等の前には存在感が薄いように思える。

 もちろん、日本と米国といった国単位で企業を考えるのに究極的な意味はない。しかし、先端の取り組みが日本勢からも出てこないかと、ちょっと、いや、だいぶ期待しているこの頃だ。