川島:駆け込み寺とはどういう意味ですか?

田中:たとえば、深夜までオフィスに社員が残ることは、もはや不可能になってくる。でも、社員自身は、やりたいことを自分の集中力が高まった状態で続けたいわけです。そしてそれは、企業にとっても社員にとても良いことなのです。退社した後の時間の使い方は自由なわけですから、そこで「Think Lab」の価値が生かされてくるのではないでしょうか。

川島:オフィスで残業できないから、カフェやファストフード、ファミレスで仕事している人、物凄く多いですものね。

田中:ワンフロアやフリーアドレスを取り入れたオフィスが増えてきていますが、そのような空間で人は集中できるかというと、必ずしもそうとは言い切れない側面もあります。

川島:籠りスペースみたいなところを設けているオフィスも増えていますが、あれもちょっと息苦しそう(笑)

田中:そうですよね。だから「Think Lab」は、そのあたりの受け皿になるかもしれないと考えています。

川島:オフィスはもちろんのこと、これからの時代って、まさに産業革命のように、大きく時代が変わっていくのですよね。

田中:「寄らば大樹の陰」的な考えでやってきた人にとって、厳しい時代になっていくと思うのです。それともうひとつ、いわゆる変わり者と呼ばれるような人も、我社には多いかもしれません。

川島:そういう人って、ジンズのような規模の大きい会社の場合、周囲から浮いてしまって孤立して、居づらくなってしまうものですが。

田中:一般的に大企業で順調に出世するためには、自分を押し殺さなければならないところがあると思うのです。減点主義に引っかからないように、現状を変えずに同じことをやっていく。でもそうしていくうちに、多少、独創的はあるけれど、新しいことを発想してくれる人が排除されていくわけです。けれども我社は「大企業には向いていない」人が、結構いると思います。しかも単なる変わり者ではなくて、自分のやりたいことと、会社のやりたいことを一緒に考えられるところがいいと思っています。