A380投入でシェア拡大を狙うANA

 ライバルのANAの機材は、成田の2便がボーイング767-300ER型機、羽田の1便がボーイング787-9型機だ。羽田は夏ダイヤの787-8から大型化する。

 羽田便の787-9は、欧米路線にも投入している機材なので、ビジネスはフルフラットシート。一方で、成田便の767は最新シートではない。このため、2019年から3機導入する、総2階建ての超大型機エアバスA380型機を成田~ホノルル線に投入する計画だ。

巨大なA380を成田~ホノルル線に投入される計画だ
巨大なA380を成田~ホノルル線に投入される計画だ

 ANAの日本~ホノルル線での座席シェアは現在10%程度。これが、1便あたりの座席数が767のおよそ2倍になるA380が就航することで、シェアが24%程度まで拡大する見込みだ。超大型機投入で、JALの牙城であったハワイへ攻勢を掛ける。

 しかし、A380は発注から就航までに2年程度しか時間がないため、あっと驚くようなビジネスクラスの新シート登場は、残念ながらあまり期待できない。しかし、競争が激しいハワイ路線に就航する以上、ANAのマイルを貯めているビジネスパーソンが、納得のいくシートや客室設備が導入されるはずだ。

 そして地元のハワイアン航空も、12月5日から成田~ホノルル線に新シートのビジネスクラスを投入する。イタリアのシートメーカーとの共同開発で、ポルトローナ・フラウ製の皮など高級素材を採用。夫婦や恋人同士、家族連れの利用を想定し、シート配列は1列2席―2席―2席で、計18席とした。

ハワイアン航空が投入した新ビジネスクラス。機内のインテリアも開放感に溢れている
ハワイアン航空が投入した新ビジネスクラス。機内のインテリアも開放感に溢れている
ハワイアン航空のビジネスクラスでは、隣席とも会話が可能。夫婦や親子でハワイに訪れるためだ
ハワイアン航空のビジネスクラスでは、隣席とも会話が可能。夫婦や親子でハワイに訪れるためだ
新シートはフルフラットにもなる
新シートはフルフラットにもなる

 新シートは長さ193cm、幅52cmのフルフラットベッドになる。竹をイメージした仕切りでプライバシーを確保しながらも、隣席と話しやすい点がセールスポイントだ。近年ビジネスクラスは個室タイプが人気だが、利用者層を考えれば、会話を楽しめるスタイルが喜ばれるだろう。

 この新ビジネスクラスを導入するのは、同社の国際線の主力機材である中型機エアバスA330-200型機の新仕様機で、座席数はプレミアムエコノミーとエコノミーを加えて計278席となる。10月現在は2機のみだが年内に最大6機体制とし、2017年には全23機の改修を終える。

 ハワイアンはA330を成田便のほか、羽田~ホノルル線、関空~ホノルル線に投入しており、12月就航の羽田~コナ線もA330で運航する。2017年夏までには、A330で運航する日本路線はすべて新仕様機に置き換え、競争力を高める。

 首都圏からの運航スケジュールが改善され、新機材の導入が進むハワイ路線。人生初の海外旅行やハネムーンのように、一生の記念となる旅がより思い出深いものになるだろう。そして、減少傾向がみられる日本人の海外旅行を増加させる起爆剤になってほしい。

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