到着日からハワイを満喫できるスケジュール

 ハワイ就航から60年以上の歴史があるJALは、10月29日までの夏ダイヤ期間中、首都圏は成田から1日4便、羽田から1便の計5便を運航していた。成田は夜7時台に2便、9時台と10時台に1便ずつ飛ばし、羽田からは夜11時40分に出発している。

 これが10月30日に始まった冬ダイヤでは、成田は夜7時台のうち1便を25分早く出発させ、ホノルルに朝7時に到着できるようにする。10時台に出発する最後の便と比べると、ホノルル到着は2時間30分早い。そして、羽田便は出発を45分前倒しし、ホノルルには昼10時40分に到着できる。従来であれば正午をまわってしまっていたが、1時間15分ほど早くホノルルに入れる。

 ホノルル空港は混雑が慢性化しており、入国審査に時間が掛かるケースが多い。最近は機械によるセルフ審査も行えるようになってきているが、審査場全体を見渡すと混み合っている印象が強い。

 到着日からハワイを満喫するのであれば、早い時間帯に現地入りして時間がかかる入国審査を済ませ、昼食の時間帯にはホテルへ荷物を預けたいところだ。そうすれば、昼から街に繰り出せる。冬ダイヤでは、成田の4便は朝7時から9時30分までにホノルルへ着き、10時40分着の羽田便が日本路線の到着ラストとなる。

 一方、国際線の路線網拡充が進むANAのホノルル線は、自社運航便だけで見ると成田が1日2便、羽田が1便の計3便とやや手薄。夏ダイヤの出発時間は、成田発が夜8時35分と夜9時35分、羽田発が夜10時55分発となっている。

 これが冬ダイヤでは、成田は夜6時50分発と夜9時30分発、羽田は夜9時55分発となる。ANAも、ホノルル着がもっとも遅いのは羽田発便の昼10時5分で、現在の11時40分着よりは到着した日からハワイを楽しみやすくなる。

 このように日系2社では、早めにホノルルへ到着する便を選ぶことで、今までよりも旅行の初日を有効活用出来るようになる。

日本市場に攻勢をかけるハワイアン航空
日本市場に攻勢をかけるハワイアン航空

 一方、2010年の羽田就航を皮切りに、2011年就航の関西空港、2012年の新千歳空港、今年7月の成田空港と、ホノルルからの日本路線を拡大しているのがハワイアン航空だ。深夜から昼間帯へ移る羽田線は、夏ダイヤでは夜11時55分に出発し、昼12時35分にホノルルへ到着しているが、冬ダイヤは羽田発が夜9時30分に早まり、ホノルル着は朝9時45分と、羽田からの到着便ではもっとも早く着くようになる。

 12月からは、羽田とハワイ島のコナ空港を結ぶ新路線を、週3便の深夜便で開設する。

 日本からコナへの直行便は、JALが破綻した2010年に撤退後は途絶えており、6年ぶりとなる。JALは成田~コナ~ホノルル~成田の三角運航で、週7往復していた。今回ハワイアンは1週間のうち週3便を羽田~コナとし、週4便を羽田~ホノルルとする。

 ハワイアンのマーク・ダンカリー社長兼CEO(最高経営責任者)は、コナ線について「人気が出ればデイリー(週7便)化したい」との考えだ。「どのマーケットでそうだが、市場投入から認知されるまでに少し時間が掛かるもの。しかしこれまでの経験から、新しいサービスは日本の皆さんに受け入れていただけると信じている」(ダンカリー社長)と自信を示す。

 首都圏からホノルルへ向かう便は、成田と羽田の2空港を使う3社を見ると、出発時刻を前倒ししており、現地到着後のスケジュールは自由度が高まる。さらにホノルル空港に次ぐ規模のコナ空港へ直行便が就航することで、リピーター需要の掘り起こしも進みそうだ。

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