配置にゆとりあるANA伊丹のラウンジ

 ANAのスイートラウンジは、マイレージサービスの最上位「ダイヤモンド」会員か、累計搭乗マイル数が200万マイル以上の乗客などが利用できる。国内線では、羽田空港と那覇空港に続く3番目の開設となった。

伊丹空港のスイートラウンジの様子。高級感が演出されている
リラクゼーションコーナーはゆったりと座席を配置
ビジネス客などをターゲットに、パソコン作業に合う広いテーブルも

 従来は通常のラウンジがあった、南ターミナル2階に新設。席数は106席で、リラクゼーションコーナーなどが設けられている。座席配置やシートにゆとりを持たせ、一部を除いて、シートに電源コンセントを設けた。

 アルコール類やソフトドリンクのほか、パンやスープなど軽食も用意。国際線のラウンジと異なり、国内線は通常のラウンジではおつまみ程度しかないが、上級ラウンジは軽く食事を済ませることもできる。

ドリンクと軽食のコーナー
軽食などが用意されている
ワインや焼酎もそろえている

 ワインも国際線ラウンジと同じ銘柄を置き、ビールやコーヒー、紅茶も通常のラウンジよりもランクが上のものをそろえている。

 また、こうした設備面だけではなく、サービスを担当するスタッフも、伊丹空港に勤務する地上係員の選抜メンバーが担当している。

 2014年12月にオープンした那覇のスイートラウンジは、リゾートで訪れる人が多いこともあって、ラウンジは仕事をするビジネス客よりは、観光客を意識したくつろぎを重視したつくりだった。対する伊丹はビジネス客が多いことから、テーブル席も豊富に設けており、路線の特性がラウンジのレイアウトにも表われている。

 しかし、なぜ羽田の次が那覇で、明らかにニーズがある伊丹が3番目だったのだろうか。ANAによると、上級顧客からスイートラウンジ開設の要望が寄せられている空港のうち、スペースが確保できた那覇から開設したという。

 そして、ANAとJALのサービス担当役員が口をそろえるのが、ラウンジの性格上、ターミナル改修などと連動しないと、航空会社の一存ではリニューアルや新設が難しいということだった。自社のラウンジを改修する場合でも、昼間は利用者がいるため、夜間を中心に作業をせざるを得ない。

 実際、伊丹のスイートラウンジも、オープン1カ月前の10月に夜間の作業でリニューアルした。今後はターミナル改修が進む福岡や新千歳にも、スイートラウンジを設け、幹線空港のダイヤモンド会員向けサービスを強化する。