国内LCCが初めてベトナムに乗り入れた。9月14日、バニラエアが成田~ホーチミン線を就航したのだ。台北経由便で1日1往復運航する。

 2013年12月に就航したバニラは、ANAホールディングスが100%出資するLCCで、前身はエアアジアとANAが立ち上げた旧エアアジア・ジャパン。観光需要に特化し、リゾート路線を飛ばしている。

 国内線は成田から札幌と奄美大島、那覇の3路線を運航し、国際線は成田から台北と香港、高雄に就航しており、台北には関西と那覇からも乗り入れる。ホーチミンはバニラにとって9番目の就航地で、国際線は6路線となった。

 2016年3月期通期決算では、就航以来初の黒字を達成。2016年4~6月期の営業損益は4億円の赤字だったが、通期では経常損益、純損益ともに黒字化を目指す。ここで重要な役割を果たすのが、台北便だ。

 バニラは台北を成田に続く拠点とする計画で、将来的に機材を夜間駐機し、路線展開に柔軟性を持たせる。すでにコールセンターを台北市内に設けるなど、日本のLCCながら台湾に根ざしたLCCを目指す。

成田出発時の様子(撮影:吉川 忠行、ほかも同じ)

成田で搭乗する乗客の様子。台湾からと見られる乗客でかなり込み合っていた

 成田からホーチミンまでは、台北での乗り継ぎ時間を含めて8時間40分。直行便であれば6時間ほどで着くので、3時間弱余計にかかることになる。運賃は直行便のエコノミークラスが6万円台から10万円程度なのに対し、バニラは最安で4万円台と、座席指定など多少のオプションを付けても直行便を下回る可能性が高い。

 そこで早速、台北経由のホーチミン行き初便に乗ってみた。果たしてLCCで8時間以上もかかる旅はどのようなものなのだろうか。