大きめのサイドテーブルと小物入れ

 実際に搭乗した席は進行方向左側の10A。目玉となる中央2席ではなかったが、出張などで利用する際は窓側席を選ぶ人が多いのではないか。

実際に搭乗した窓側席の10A

 長距離路線で使用されているスタッガード配列では、奇数列と偶数列は互い違いに並ぶため、窓側席でも窓側がシートの列とサイドテーブルになる列が生じる。しかし、ヘリンボーンであれば、どの席も窓側がサイドテーブル、通路側がシートとなる。

 私は窓側席であれば壁に寄りかかれる方が好みだが、サイドテーブルが窓側にあるメリットとしては、通路を通る人がいてもサイドテーブルに置いたものが床に落ちたりする心配がない。

 また、シートが通路側にあるものの、上半身は囲いの中、足もとは窓側に向かうので、通路に並行してシートを配置するよりは、寝る時に窮屈さを感じにくかった。一方、機体正面と正対していない点が気になる人もいるかもしれない。

 今回はベッド状態で過ごす時間が短かったこともあるが、過去に乗った他社のヘリンボーン配置も含め、頭部が通路側に来ることは気にならなかった。

 ベッドの長さは最大約198cm、ベッド幅は同74cm。私は身長179cmだが、足もとが窮屈に感じることはなかった。幅もゴロゴロと寝返りがうてるほどではないものの、身体を小さくして寝るような状態ではない。寝心地も少し固めでフワフワと落ち着かないものではなく、固めが好みの私にはちょうど良かった。

フルフラットにした状態。寝心地は少し固め
テーブルも十分な広さがある

 テーブルは前方右側にあった。テーブルを出して手元にひき寄せると使えるようになる。機内食のトレーより一回り程度大きい広さで、13インチのノートパソコンであれば問題なく使用できる。サイドテーブルも大きめなので、食事の際にノートパソコンを置けば、食事を終えてすぐに仕事を再開することも可能だ。

 機内インターネット接続サービス「スカイWi-Fi」を提供しており、メールのやり取りや重くないウェブサイトではブラウジングもできる。機内エンターテインメントシステムは、ボーイング787型機の新仕様機「スカイスイート787」と同じ最新型を採用。17インチのタッチパネル型液晶モニターで、映画などを鑑賞できる。

 普段各社のビジネスクラスに乗って感じるのは、小物入れがあちこちにある割に大きさが中途半端で、結局はサイドテーブルに置いたままになることだ。今回の新シートはヘッドホン掛けを小物入れ内に設け、ケーブルも邪魔にならない構造を採り入れた。

 ペットボトルもしまえるサイズなので、手もとに置くほどではないが、フライト中にサッと取り出したいポータブル音楽プレーヤーや、デジタルカメラなどをしまうにはちょうど良いサイズだ。

 またひじ掛け部分にも小物入れが設けられている。確かに便利なのだが、うっかり忘れて降りてしまうのではと感じた。そして、ベッド状態にした際、座面が下降する中央左席で、通路を歩く人の足音が気になるのか否かを、次回乗る機会があれば確認してみたい。

 国内初となったヘリンボーン配列の新ビジネスクラス。ホノルル線などカップルでの利用が見込まれる路線で、果たしてどのような評価を受けるのだろうか。