14席減らした新ビジネスクラス

 JALが新ビジネスクラスを導入したのは、ボーイング777-200ER型機。東南アジアやハワイなど国際線の中距離路線を運航している機材だ。2017年度内に、保有する全11機の改修を終える。同社の中長距離路線用機材では新シート導入が最後になった。

 今回乗ったのは改修初号機で、羽田~バンコク線に続き、8月から羽田~シンガポール線、年明け2017年初から羽田~ホノルル線と関西~ホノルル線、2017年春からは成田~ホノルル線、中部~ホノルル線に投入を予定している。

 座席数は3クラス236席で、ビジネスクラス「スカイスイートIII」が42席、プレミアムエコノミー「スカイプレミアム」が40席、エコノミー「スカイワイダー」が154席。現行の3クラス仕様機の245席と比べると総座席数は9席少なく、ビジネスを14席減らした一方で、エコノミーを5席増やした。

 「ニシンの骨」を意味するヘリンボーンは、魚の骨のような形を指した名称だ。横1列4席の1席―2席―1席を採用し、中央2席は左右の席が足もとで交差する。両端はひとりで利用することが多いビジネスパーソン、隣席の人と比較的会話しやすい中央席は、新婚旅行といった使い方が想定されている。

 実際、JALはホノルル線にはスタッガード配列の機体を導入済み。しかしながら、個人客が多い欧米路線とは異なり、隣席との距離感を縮めてほしいという要望が乗客から挙がっていたという。

 中央に並ぶ2席は、シートを倒してベッドの状態にした際、進行方向左側席はシートが下へ、右側席は上に移動することで、V字型の交点となる足もとスペースが、上下に立体交差する。同様の構造はフィリピン航空がすでにビジネスクラスで採用しているが、隣席との間に仕切りはなく、シート配置の都合で立体交差を採用せざるを得なかったようにみえる。

 JALによると、これまでヘリンボーン配列を採用してこなかったのは、こうしたスペースを活用する上での課題を解決するために時間が掛かったからだという。今回はシートの原型となる提案を英国のメーカーから受け、共同開発した。

 中央席は隣席との会話が楽しめるようにする一方、可動式パーティションを席の間に設け、個人客同士が隣り合うことも想定した。通路側のひじ掛けは可動式にし、ベッド状態にした際は、座面と高さが揃うようにし多少でも広くなるようにした。

 では、実際に乗ってみると、どのような印象なのだろうか。