今年3月、日本航空(JAL)が発表した国際線中距離路線向けの新ビジネスクラスを紹介した(詳細は「夫婦、親子で会話を楽しめるビジネスクラス」)。この時はモックアップの発表だったが、初便の羽田~バンコク線が6月18日に就航した。

 ビジネスクラスというと、国内では全日本空輸(ANA)が最初に導入した、全席が通路側に面した「スタッガード配列」が長距離路線のスタンダードとされている。個室タイプの座席は、他人を気にせず過ごせるため、ビジネスパーソンの評価が高い。

 JALが投入した新ビジネスクラスは、出張需要を視野に入れつつも、中距離路線となるリゾート需要を重視したのが特徴だ。日本人に人気のハワイなどは、カップルや家族連れも多い。そのためビジネスクラスは個室タイプがベストの形であるとは、必ずしも言えないのだ。

JALが投入した新ビジネスクラスの様子。日本の航空会社では初となる「ヘリンボーン配列」だ(撮影:吉川 忠行、ほかも同じ)

 収益性の面では席数も重要な要素となる。全席が通路にアクセスできる利便性を維持しつつ、席数も確保できれば、多少客単価を安く設定しても収益性が見込める。こうしたバランスから、JALは国内の航空会社で初となるフルフラットシートをV字型に斜め配置する「ヘリンボーン配列」を採用した。

 実際の機内では、この新ビジネスクラスはどう感じるのだろうか。羽田発バンコク行き初便に乗ってみた。