ピーチ・アビエーションは6月14日に発表した2016年3月期決算で、3期連続黒字を達成した。純利益は2015年3月期比2.56倍の27億4400万円で、売上高は29.1%増の479億3900万円、営業利益が2.15倍の61億8100万円、経常利益が2.98倍の47億5900万円で、営業利益率は12.9%だった。2015年3月末時点で約7億円あった累積損失も、目標としていた5期目となる今回の決算で解消した。

 2012年3月、ピーチが国内初のLCCとして関西国際空港を拠点に就航した際、着陸料や人件費など運航コストが高い日本で、LCC(格安航空会社)が成功するのは難しいと言われていた。井上慎一CEO(最高経営責任者)は、「機材稼働率を高めるなど、LCCビジネスの基本を徹底した」と話す。

国内LCCの中でも特に成功しているピーチ・アビエーション(撮影:吉川 忠行、ほかも同じ)

 欧州最大のLCC、アイルランドのライアンエアが飛ばす機材は、ボーイング737-800型機(189席)のみで、340機以上保有する。単一機材で1日1800便以上運航するという、LCCの基本である機材効率の高さが、好調を維持し続ける源泉となっている。

 国内LCCが就航して5年目。各社は日本市場をどう捉え、どのようなLCCを目指していくのか。