5月10日、世界的ベストセラーの小型機が日本に初めて就航した。ブラジルのエンブラエルが手掛けるエンブラエル 190(E190)型機だ。100席クラスのこの機体は、国産初のジェット旅客機、三菱航空機の「MRJ」と同程度の大きさ。地方間を結ぶ路線がターゲットだ。

世界各国の航空会社が導入しているエンブラエル190(撮影:吉川 忠行、ほかも同じ)

 E190を国内初導入したのは、日本航空(JAL)グループのジェイエア。大阪の伊丹空港を拠点に、北は女満別から南は鹿児島まで、JALの国内線のうち約2割を運航している。

 ジェイエアは2001年4月、カナダのボンバルディア社が製造するCRJ200型機(1クラス50席)を導入。リージョナルジェット機を国内で初導入し、2009年2月からは、1クラス76席のエンブラエル 170(E170)型機を就航させている。

 E190はE170の派生型で、胴体はE170と比べて全長が6.3メートル伸びて36.2メートル、全幅が2.7メートル広がり28.7メートル。座席数をジェイエア仕様で比べると、E190は19席(1.25倍)増やして2クラス95席とした。

 JALは2014年8月、現在の主力であるエンブラエル機の追加発注と、MRJ導入を同時に発表。ジェイエアの機材をエンブラエル機にいったん統一し、2021年から7年程度かけ、MRJを32機導入していく。

 新型エンジンによる低燃費や低騒音を売りとするMRJ。しかし、最大のライバルであるエンブラエルも、同じシリーズのエンジンを採用した次世代機「E2」シリーズの開発を進めており、最初の機体である「E190-E2」(1クラス106席、2クラス97席)は、2月25日にロールアウトした。

 直接MRJとぶつかるライバルが、このE190-E2であり、そのベースモデルがE190なのだ。

 MRJと同じサイズの機体が国内に初めて就航した今、改めてMRJの課題や企業体質、ライバルの動向を見てみよう。