JALとイオンは輸送協定

 15日の熊本発着便は、機材や乗員繰りの影響で欠航や遅延が発生。定刻より2時間近く遅れた便もあった。JALとANAのラウンジも、グラスの破片が散乱したことなどで閉鎖された。

JAL、ANAともラウンジは地震の影響で閉められていた

 熊本空港はその後、16日未明の地震でターミナルビルが被害を受け、旅客便は16日から18日までの全便が欠航している。管制塔も、機器が散乱したことで業務ができなくなった。

 一方、滑走路や灯火類は一部被害を受けたものの、運用に支障がなかったことから、気象事務室へ避難した管制官が、小型無線機で業務を継続。自衛隊の輸送機などが24時間離発着できるよう、運用している。

 17日夜には、救援物資を積んだJALの臨時便が伊丹空港から到着。流通大手イオンが熊本市から要請された毛布3000枚を、ボーイング767型機で運んだ。

 イオンとJALは今年3月、緊急物資の輸送に関する覚書を締結。東日本大震災の発生時も、両社は翌日から緊急支援物資の空輸などで連携してきたが、航空会社と流通業がこうした覚書を交わすのは初めてのことだった。連携を深めたことで、連絡経路や旅客機用貨物コンテナに物資をどのように積むかなど、緊急時に即応できる体制作りを進めてきた。

 熊本空港のターミナルが閉鎖された16日は、イオンが熊本県上益城郡へ緊急避難用大型テントを輸送する際も、JALが長崎空港まで空輸。いずれも空港からは陸上自衛隊が輸送した。

 災害発生後に連携するのではなく、普段から輸送時の課題を洗い出すようになったことは、東日本大震災から取り組みが一歩進んだと言えるだろう。