次世代機で騒音低減へ

 次世代機の導入は、巡りめぐって航空運賃の上昇抑制といった、乗客へのメリットにつながる。就航する空港にとってはどのようなメリットがあるのだろうか。

 最も大きいのは、空港周辺の住宅地への騒音低減だろう。エンジン騒音は推力やエンジンのコンディション、風向きなど天候にも左右されるため、一概に次世代機が導入されれば騒音が低減されるとは言い切れない。だがベースとなる騒音値が下がることは大きな意味を持つ。

 例えば、LCCの誘致に力を入れる成田国際空港では、夜11時から翌朝6時までは離着陸が原則できず、これが新規就航や増便の足かせとなっている。内陸にあり、宅地化が進んだ成田ではやむを得ない事情ではあるものの、羽田へ国際線が戻りつつある今、成田が活力と雇用を維持する手段の一つはLCCの誘致にある。

 こうした離発着制限を定める際、騒音値が重要になるのは言うまでもない。既存機よりも次世代機の騒音低減が明確になれば、離発着できない時間の見直しだけではなく、着陸料優遇といったインセンティブを示すことも出来るだろう。

 日本の空を発展させるうえで、航空機の騒音低減は不可欠な要素だろう。次世代機の就航という華々しい面だけではなく、空港周辺の負担軽減という側面にも注目し、これを最大限生かすべきではないだろうか。