今年度、日本の空では小型機が大きな転換期を迎える。全日本空輸(ANA)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD)が、エアバスA320型機のエンジンを低燃費・低騒音の新型に換装した「A320neo」の導入を始めるからだ。

 ANAHDは、2014年3月27日に標準座席数1クラス180席のA320neoや、同220席のA321neo、国際線長距離路線で運航しているボーイング777-300ER型機の後継機777-9Xなど、5機種70機を発注すると発表。同年7月31日には、正式発注に切り替えたことを明らかにした。ANAグループとして過去最大の発注機数、投資額となった。

 既にA320neoの初号機は2016年1月にルフトハンザ ドイツ航空へ引き渡され、定期便に投入されている。機体の全てが新設計だったボーイング787型機とは異なり、エンジン換装型のA320neoは、就航後に大きなトラブルは起きていないようだ。

ルフトハンザが導入したA320neo。既に定期便にも投入されている(写真:エアバス提供)

 ライバルのボーイングも今年1月29日には、小型機737の発展型で、新型エンジンを採用した「737 MAX」の初飛行に成功した。A320も737も、ANAやJALのようなフルサービス航空会社だけではなく、LCC(格安航空会社)に人気の機種。日本の空を飛ぶ日も、そう遠くはないだろう。

ボーイングの737 MAXも初飛行に成功した(写真:吉川 忠行)

 燃油費に運航コストの多くを割かれる航空会社にとって、機体の燃費の良し悪しは大きな問題だ。低騒音についても、空港と住宅地が隣接する日本などでは、新機材に不可欠な要素と言える。A320neoや737 MAXはどのような機体で、日本の空に何をもたらすのか。