もう少し具体的に説明しましょう。50人を収容できる研修ルームは、それなりの広さが必要になります。その一方で、研修や勉強会に使う時以外は空きっぱなしになります。限られたスペースを有効に使いたいのに、「お荷物」になってしまう恐れがあったのです。

 「コスト増になることだけでは何としても避けたい。ではどうすればいいだろう」。悩んだ末に私が導き出した答えは、イベント会場として活用して集客装置にすることでした。

 これまでの連載で何度かお話ししてきた通り、ヤマグチでは毎週末、イベントを開いて賑わいを持たせ、お客さんに気軽に店に来てもらう努力をしてきました。一方、平日もIHクッキングヒーターを使った料理教室などいくつかのイベントは開いてきました。しかし、休日に比べると、小規模なもので何とかテコ入れしたいと思っていました。

 そこで考えついたのが、研修ルームを平日のイベント会場として活用することです。

毎回、30人くらいのお客様が寄席に集まる

月1回ペースで寄席を開催

 具体的には月1回のペースで落語会を開くことにしたのです。ヤマグチの会員カードを持っている人を対象にチラシを配って告知。先着30人で90分程度、落語を聞いてもらうようにしたのです。

 もちろん、有名な落語家を招くと予算をオーバーしてしまうので、若手の落語家やお客さんの友人で落語を趣味にしている人、地元の町田市内にキャンパスがある桜美林大学のサークル「落語研究会」の学生さんなどにお願いしています。日頃の練習の成果を人前で披露したいと思っているので「格安」で協力してくれています。とても感謝しています。