理由は、集客のマグネットにするために青果物を売っているはずなのに、その効果があるのか疑問を感じたからです。冷静に考えてみれば当たり前なのですが、店頭にレジを設けて青果物を売ると、その場で店内に入らず帰ってしまうお客さんもいます。これを改善することにしたのです。

 具体的には、アルバイトスタッフとレジを廃止する代わりに買い物かごを置き、お客さんが買い物かごに入れて店内のレジで精算してもらうことにしたのです。これなら、自然と一度は店の中に入ってくれます。

週末の青果物の販売価格を10~15%値引きした

 とはいえ、お客さんに新たな手間をかけることになるわけですから、メリットを提供する必要があります。私は価格で還元することにしました。これまでより、青果物の値段を10~15%下げたのです。

 値引きの原資はアルバイトの人件費です。土日、店頭販売のアルバイトを雇うと約2万円かかります。これが「無人販売」になるので、値下げの原資がねん出できるのです。値引き幅は以前より粗利益率が下がらない範囲に抑えました。

 

手を打ったら効果測定をしっかりと

 結果は上々でした。店内のレジ通過客の数を比較したところ、2015年10月は561人だったのが、無人販売を始めた16年10月には891人に増加。以降、前年比でプラスが続いています。今まで店頭で帰っていた人が単純計算で約300人いたことになるので、この人たちが店内に入ってくれた影響は大きいと思います。「買い方が面倒になった」という不満は出ませんでした。