コスト削減はもうやり尽くした。これ以上乾いたぞうきんを絞れない――。
皆さんの中には、こうした考えを持っている人が多いのではないでしょうか。「簡単にモノが売れず売り上げが伸び悩む時代に利益を出すにはコストを減らすことが不可欠」と考えて、多くの企業が血のにじむような努力を続けています。そうした中、さらにコストを減らすのは容易ではありません。
コスト削減は一歩間違えると社員の士気を下げる
しかも、コスト削減は進め方を誤ると、社員のモチベーションを下げます。
コピーは使用済みの用紙の裏面を使う、電気はこまめに消す。こうしたいわゆる「ケチケチ作戦」もコスト意識を高めるためには必要です。しかし、あまり厳しく取り組みすぎると、社員が「コスト削減疲れ」をして、前向きに仕事ができなくなる恐れがあるのです。そうならないようにうまくバランスを取るのが、経営者の腕の見せどころです。

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